
副院長に振られて書くのも気が引けるのですが、
どうにもなかなかこちらの更新までに至らないんですよね

常に頭の片隅にはあるのですが

今週、久しぶりに講演依頼があって行ってきます。
(医療者対象)
今回のタイトルが、その講演のタイトルで、
ピル外来では、その目的に応じてピルの説明をしていますが、
今回は、


に対して、エナでどう取り組んでいるか、をお伝えしてきます。
先日のえな産科のーと でも触れてあるのですが、
札幌市の10代の人工妊娠中絶は全国の1.7倍

性感染症罹患率は4.3倍

この数字をどう見るか?ですが、
10代の女の子のピル服用率が他県と差があるとは思えないので、
『コンドームを使用していない』ということですよね。
クラミジアに関しては、コンドームで防げる性感染症ですし、
確かにコンドームを使用していても妊娠することはありますが、
そもそもコンドームで防げる性感染症の罹患率が高いのですから、
その中で妊娠することは想定範囲の話です。
ただ、なんでこんなに(平気で)無防備でいられるのだろう?
と不思議に思うことも多々あり、こちらが驚いてしまいます

自分の体なのに他人事というか、
みんな、セックスをすると妊娠するって知らないんだろうか?
くらいな勢いです。
知ってても、自分には関係ない話?
そして、外出しで妊娠しないと思ってる?
性感染症は、『自分もなるかもしれない病気』なんて、少しも思ってない?
逆に「前になったことある~」とふっつーに話されることもあるのですがね。
その子たちにとっては、クラミジアなんて珍しくもなんともない、ありふれた病気なのかもしれません。
もちろん、皆が皆ではありませんよ。
最近は、緊急避妊(アフターピル)の方に、
「今回の性交渉のお相手はパートナーですか?」と聞くのですが、
そのお相手=パートナーではないことも少なくありません。
なのに、避妊もしない。もちろん妊娠したら困る。
簡単にセックスしすぎ?
後に、パートナーではなかったお相手が、パートナーになることもあるんですけどね。
(その時の本来のパートナーが“元”パートナーになってしまった)
以前、緊急避妊の予約が当日でも72時間以内でもなく、
まだ事後ではない『数日後』に入っていたことがありました


数日前から、「この日はそういう日(仕掛ける日)」と決めていたんでしょうね。
(本人が帰った後に、事前に予約が入っていたと聞いたので、『予測』に過ぎませんが)
万が一でも妊娠は困るから緊急避妊の予約は事前にkeep。準備はOK。
→そして、予約通りに来院
お話の中で、そのお相手は、
・パートナーではない
・コンドームは使用していないし、「使って」とも言ってない
・片想い中
・そのお相手は彼女が緊急避妊をすることも知らないし、伝えてもいない。
本人が自腹で資金捻出。
うーーーーん

・・・彼はあなたのこと好きなのかな

そのことから、あなたのこと、好きになるかな

私がもうとっくに大人になってしまったからそう思うのか?
この数字を減らすことなんて夢のまた夢のようにも思えてしまうくらい、
まったく無防備な女の子たち。
どうしたらいいのかなぁ

そんな話も講演の中でしてこようと思います。