皆さま、こん○○は。yun@えな低用量ピルアドバイザーでございます
明日、日本で久しぶりに全く新しいタイプのOCが出ます。
マーベロン21が2005年4月に出て以来ですから、実に6年半ぶりですね
(マーベロン28が出たのは翌年12月)
世の中にはもっと種類があるのにも関わらず、
日本は少なくて、ガッカリなんですが
その中で大変喜ばしいニュースです
この新しいOC、“ヤーズ”について他のOCたちをどう違うのかを書いていきますね。
ヤーズは・・・
『月経困難症(生理痛)』の薬として発売されます。
(薬局では買えませんよ)
今までは、OCは避妊の薬だけど、
生理不順にもおすすめだし、
生理痛の緩和や生理の量を減らしてくれたり
PMSにも効果があったり、
将来の内膜症予防や卵巣がん・子宮体がんの予防効果もありですよ~。
プレ更年期にもオススメですし・・・という説明をしていたのですが、
このヤーズに関しては
生理痛の薬だけど、ホントは避妊もできるよって感じ
しかし、生理痛以外の人に処方はできないのです
避妊で使ったって、PMSで使ったって、
肌荒れで使ったって、なにで使ったってといいのにっと
生理痛以外で使えないという融通の利かなさに、
ワタシ的には、
新しいのが出るのはいいけど、なんだか気分が悪い時期が続いたのでした。
(今は“しょうがない”と割り切れるようになりました
)
超低用量
日本では、低用量までしか出ていなかったのですが、
この低用量というのは、卵胞ホルモン(EE)の量で
0.05mg未満を低用量といい、今ある低用量ピルは0.03~0.04mg。
ヤーズは0.02mgと更に少ない超低用量になっています。
(ちなみに、生理をずらしたりする時に使っている
中用量ピル“プラノバール”の卵胞ホルモンの量は0.05mgです)
OCの副作用が辛くて断念した方には、試してみる価値は十分です。
超低用量になることによって、血栓症のリスクは減りそうなものですが
今のところ、アメリカでもほかのOCと同じように発症しているようです。
添付文書にも、他のOCと変わらないとありますね。
既に今あるOCで快適に過ごせている方であれば、
わざわざ変える必要はないかな。
今のOCで生理痛がある方は、お試ししてみるとよいかも。
ただし・・・
新薬なので、
来年の10月末まで、1シート(28日分)しか処方できません。
ですから、毎月来院してもらう必要があります。
また、エナでトリキュラー・マーベロン・シンフェーズを処方してもらっている方は
ヤーズの方がちょっとお高くなります。
長くなってきたので、続きは次回に・・・