

前回、ピルと子宮頚がんについて書いたのですが
この件に関してはまたいつかもう少し詳しく書いてみようと思います^^
「ピルってカラダに悪そう

「ピルをのむと、ガンになりやすくなる

“体に悪い説”について書いているのですが、
今回はピルによって予防効果があるがんの中でも
予後の悪い『卵巣がん』について書いてみます。
卵巣がんのリスクとして
現代の“排卵の回数の多さ”がよく知られています。
昔のように、若いうちから何人も子供を産み、育てている時代であれば
妊娠中は生理が来ない。授乳中も長ければ1年以上生理が来ないことも。
子供1人につき、2年くらいは卵巣もお休みできたかもしれません。
5人・6人・7人・・・・となれば、10年以上卵巣はお休みできたことになります。
生理が28日周期の方であれば、毎回きちんと排卵していると考えると
1年に13回。10年で130回。40年で500回

最近は初経年齢も下がってきていますし、晩婚化、少子化が進み
女性の出産回数は1人、2人、、、多くて3人くらいでしょうか。
妊娠~出産後に生理が開始するまで以外の期間は、
卵巣は毎月毎月頑張っちゃってるんですよねぇ。
“排卵する”ということは、卵巣から卵子ちゃんが飛び出るので
実は卵巣に小さいキズがつくことになります。
小さいキズがついては、治り、ついては治り・・・を繰り返してるんです。
その過程でトラブルことも・・・

卵巣がんの危険因子として、
・出産歴がない
・35歳以上で第1子を出産
などとあるのは、その方たちの排卵回数が多いからなんですね。
しかし、実際に卵巣が働いてほしい時は
“赤ちゃん

まだ、妊娠しては困るとか、もうイイかな・・・・というのであれば
その間、無駄に排卵させることなく、お休みさせてあげていた方が
卵巣にキズもつきません。
ということで、ピルの排卵を抑制する作用=卵巣保護作用
となり、卵巣がんの予防

卵巣がんには家族性のものありますので
お母さん(お婆ちゃんもだと尚一層)が卵巣がんだった
という方は卵巣がんのリスクが高くなりますので
OCの内服を強くおすすめします。