何でも自分の望むとおりになればいいけれど、
哀しいかなやっぱりそういうワケにはいかないもの。
そして有難くない出来事が起きると、
どうにも受け止められなかったり、
どうにも悪い方へしか考えられなかったり、
クサクサした気分になったり自棄になったり、
誰のどんな言葉も無意味に聞こえたり、
そんな状態になったりすることもあるものです。
そんな時には、
「早くなんとかしたい」
「早くどうにかしたい」
「早く楽になりたい」
やたらにこんな思考が頭を駆け巡る。
不快な状態を脱出したくて、
「早く」「早く」「早く」って、
とにもかくにも早く変わることを望む。
それでやたらめったら動き回って、
ほとほと疲れ果てて、
ぐったりと横を見ると、
現実が何も変わらずじっとこっちを見ていたりする。
動いてどうにかなることならいいけれど、
もうどうしようもなくどうにもならないこともある。
動くことは確かに大事だけれど、
無駄に動きすぎてエネルギーだけを失うのは、
かえって動けない自分を生み出してしまうかもしれない。
人のカラダが食べ物を消化するのに、
成分によっては24時間以上かかるものもあるそう。
口に入れて飲み込むまでは数秒。
そこから消化されるまでにはその何十倍もの時間が必要。
人のココロが物事を消化するのにも、
内容によっては消化に莫大な時間を要するものもある。
それが長い時間をかけて起こったことならなおさら。
それに比例して消化には時間がかかるもの。
でも。
例え時間はかかっても、人は消化器官を持っている。
ゆっくりかもしれないけれど、
なんとか消化していこうとする自然能力がある。
そして、ココロが消化したものは昇華する。
次のステップを教えてくれる。
だから信じていけばいい。
何かの終わりは何かの始まり。
一つのドアが閉まる時は、別のドアが開くとき。
実際これまでにそれを実感することもありました。
絶望的に思えた出来事。
どうがんばってもどうにもならない現実。
あんなにどす黒くとぐろを巻いていたものが、
時間をかけて、消化して昇華して、
ものすごくキラキラと輝きはじめました。
その輝きが、次の道を教えてくれました。
何かが終わり、何かが始まったことを教えてくれました。
信じていこう。
現実は変わらなくても、
今日も休まず自分の中で、
消化器官が働いていること。
今、深い悩みと苦しみの中にいる、
大切な友人たちに、
このメッセージを送ります。