こんにちは、さとこです。

立春を迎えた里山は、すっかり春の陽気で、

暁を覚えないほど寝ていたい…

なんて思っていたら、きょうは雪が降りました。
三寒四温とは本当のようです。

さて先日、

第三回目となる『森林整備講習会』が開催されました。

森林整備講習会では、山を取り巻く現状を、

実際に現場で働く串原の林業家である、大輔さんに学びながら、

主にチェーンソーを使った間伐の為の技術講習が行われました。

かつて大規模に植林の為された山では、

今、間伐を初めとする手入れをする人材が居らず、

過密になった杉や檜は極端に細く、弱っています。

それは木だけの問題では無く、木の根の支えの無い山の土壌、

その土壌に育つ微生物から動植物、土壌を通過することで生まれる水、

すべてに繋がっています。

問題が見えたら、それを解決するための方法があり、それを実行するまで…
なのですが、この世の中は、そうは問屋が下ろしません。

人には、沢山の解決すべき問題があって、

その重要度は、人それぞれです。
ある人には今日の夕食が、ある人には株価が何よりの大問題です。

だけど、考えてみれば、それら全部は、

命があることを前提にした問題です。

命を育てる食べ物。
お米や野菜を育てる水。
その水を育てている山…


私は最近、地域の方とお話をしていて、

暗い気持ちになることがしばしばあります。

「山があって、畑があって、それだけでここは良いところですね。」
と私が言うと、少し間を置いて、

「でも仕事が無い。お金が無いと、暮らしていけないよ。」

大半の方がそう言います。

実際、そうなのでしょう。

ガス、水道、電気。色々な税金。車の維持費、食費…
金が掛かります。

わたしは今、市からの助成で、

この“ふるさと活性化協力隊”として働いています。

お給料は月15万円。
そこから、ガス、電気、水道、家賃、何とか税やらを引いて、

手元に来るのは11万円ほどです。

お米はオーナー田で、皆で育てたものを玄米で食べ、

お野菜はほとんど頂きものなので、食費はその他のもの、

卵や大豆製品やらを月に2回買う程度です。

なので貯金が出来ます。
ありがたい生活です。

わたしは、お金が無くて、死にそうになった経験が無いので、

皆の言う言葉の意味が、実はよくわかりません。

「そんな事が言えるのは、苦労をしてないからだ。」
と、ある人に言われました。

本当に。
実際に、経験しないと、わからない。

だから、わたしはやっぱり疑問なのです。
「本当にお金が無いと、人は生きていけないのかな?」



話が逸れすぎてしまい、

何を書こうとしていたのか忘れてしまいました。

あぁそうだ、森林整備講習会。

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森林整備講習会では、私は初めて、チェーンソーを使って、

切り倒した木の輪切り(玉切りという)の練習をしました。
(写真は、豊田から参加のHさん。

杉の木を切り倒す為の受け口を入れているところ。)

山での作業は、命の危険が伴うため、

常に周りの状況に、意識を張り巡らせていなければなりません。
その緊張感の中、エンジン音が響き、チェーンソーは木を切り倒します。


ところでわたしは、“音”が好きです。

空気を動かす音に、意識が止まるような瞬間があって、

銭湯でおじさんの開いた新聞の音や、夏の風鈴の音が

ずっと耳に焼きつくような、そんな音が山にもあります。

チェーンソーがそれかと云うと、また少し違うのですが、

あれは闘志の燃える音で、わたしは結構好きかもしれない、

と、実際に使ってみて思いました。

チェーンソーを練習して、『何でも屋』のメニューに加えようと思いました。

なんの事かって?
わたしの将来の夢は『何でも屋』。

=百の仕事をする『百姓』です。


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お正月が終わり、串原にも普段通りの静けさが戻ってきました。


迎える人、帰る人、皆さんはどんなお正月を過ごしましたか。
私は、あっちへ行きこっちへ行きと、あわただしいお正月でしたあせる




さて、寒さがいっそう厳しくなってきた串原松本地区で、

どんど焼きが開催されました。

どんど焼きは、門松やしめ縄などを燃やし

お正月に迎えた神様を送る行事。


串原で行っていた所は少ないのですが、

川通りの上の方ではかつて行われていたようです。


どんど焼きの楽しみといえば、みんなで火を囲んで焼くお餅鏡餅

今年のお餅は、さとちゃんのお手製です。

地元の方が捨てる所だった餅つき機を頂いたので、

その餅つき機でついてのしました。


のし餅は切るのが難しい、

ということで餅切り名人の英勝さんに切ってもらいました。


恵那市ふるさと活性化協力隊のブログ-don01

英勝さんがおもむろに取り出したのは、

両側に持ち手がついた餅切り用の包丁。
餅切り専用の包丁があるとは!初耳です。


この辺りでは、だいたい一家に一台餅つき機があります。
英勝さんのお家では、毎年お正月前に20臼ものお餅を搗き、

それを切るのは英勝さんの仕事なのだそうです。

さすが手馴れたもので、硬いお餅がサクサクと切れていきます。


どんど焼き当日の空模様は少し怪しげ。

恵那市ふるさと活性化協力隊のブログ-don02

雪の予報もあります雪

終わるまでなんとかもって欲しいあせる


この日は子供教室も一緒に行い、

子ども達はどんど焼きの前に新聞紙で凧作りをしました。

作った凧を飛ばしながら、子ども達が駆けていきます。


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そして、みなさんの協力で出来上がったやぐらに子ども達が点火。


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あっという間に大きな火柱が立ち登りました。


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火が落ち着いてきたら、お餅を竹串にはさみ


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焼くぞ~!

去年はちょっと串が短すぎて熱かったので、今年はロングな串。
それでも熱いものは熱い!


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お餅が焼けたら、お汁粉&お雑煮に入れてホフホフと食べました。



恵那市ふるさと活性化協力隊のブログ-don08

ちょっとくらい焦げていても、みんなで焼いて食べるお餅は美味しい。

夢中になって何回も焼いて食べる子もいました。



あまりどんど焼きになじみのない串原で、

どんど焼きをやるのはどうかなと思った事もあります。


でも、私も子どもの頃にどんど焼きで

お餅を焼いて食べるのがすごく楽しみだったのを覚えています。


子ども達が大きくなった時に、故郷の思い出の一つとして、

どんど焼きを思い出してくれたら良いですね。


「こんなんやった事ないから、一つ焼いてみよか!」


と大人の方も結構楽しんでくれていました。



準備に協力してくれたみなさん。
寒い中集まってくれたみなさん。
焚き物を出してくれたみなさん。

ありがとうございましたニコニコ


今年も一年みなさんが健康で過ごせますように。

みなさん、こんにちは。

無事、どんど焼きが終わりました。

去年にひきつづき、お汁粉担当の私は、あまりドンドに近づけなかったのですが…


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無病息災を祈って、どんどの火で焼いた餅を食べ、

みんなで囲む火は、おおきな意味があるような気がしました。

うまく言葉で説明出来ないけれど、大切な行事が、里山の暮らしには沢山あって、

でも、その大切なものは形では無い物で、それを取り戻したくて、

今生きる人たちは行事という形を真似しているだけなのかもしれません。

それでも、その中で生まれる感動や笑いは本物だし、

大切なものってきっとそれなんです。


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日本の民俗学の先生であり私のこころの師匠、柳田邦男さんの言葉で、

こころに残っているものがあります。

「何が新しく生まれた美しさで、
何が失われた大切なものか、
それをいつも考えること。」

考えることと、感じることは、どちらが鶏でどちらが卵でしょうか。
考えていなければ、感じれない寂しさがあるし、寂しさを感じなければ考えない問題があります。

そしてその感覚、思考をそこに暮らす人みんなで共有できること。
そうしてはじめて、地域の「大切なもの」は守ることが出来る…
なんて考えたどんど焼きの日でした。


…さて、どんど焼きの詳細は、操さんに書き記していただく事にして、
わたしは今回、さいきん始めた活動
『里山暮らし勉強会』
について書きたいと思います。

わたしは東京からここ岐阜は恵那に移り住んでから、1年が過ぎましたが、

ずっと一貫してやっていることは、里山の暮らしを勉強するということなのです。
この一年ばかりではなく、考えてみれば、わたしはずっと、暮らし=生き方が知りたくて、

学びたくて、活動してきました。
暮らしは、衣食住、それらを含みまたそれらが形作る文化、そして自然環境と、区切ることの出来ないもので、言い換えるとそれは命そのものかもしれません。

(すみません、なんだか今日は(も)頭がすこし変です…)

いま、必要なことは、生きる智恵です。
わたしは、それを持たなくても生きられる世の中で、気づかない内に、

何かの一部になって、データ化されていて、自分は一体なんだろうと思うのです。
わたしはただ、生きたいのです。

それを学ぶための第一歩として、
「里山暮らし勉強会」
を始めました。

これまで、竹ほうき、藁草履、大根の漬物、昔のおやつ…

そんなことを地域の方に教わりました。
ひとつひとつの技、その手の動きを通して、生きることに対する姿勢を、学びたいと思っています。

活動は、ひとまず毎月第二、第四火曜日と決めました。

今現在は、移住されてきた方を中心にして8名くらいのメンバーがいます。
(わたしが勝手に誘った人など)

なにはともあれ、みんなでする作業は楽しいもので、考え方の違いやいろいろがまた学びになります。

里山暮らし勉強会は、会員随時募集中です。
ご興味ある方は、ご連絡ください。


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