串原では、夜ごと各地域の公会堂から太鼓の音が響いてくるようになると、

そろそろお祭りが近い証し。



そして、ついに今年もやってまいりました!
年に一度のお祭りが!!


中山神社例大祭は、毎年10月の第三日曜日に、
結の炭家のある松本地区の中山神社で行われる串原のお祭りです。


串原の6つある打ち囃子組(うちはやしぐみ)と
豊田から1組、計7組が一同に会し、
それぞれ競うように太鼓を打ち鳴らし奉納します。


その奉納される太鼓が「中山太鼓」です。



前日の土曜日は、神楽(しんがく)といって、各地区のお祭りです。


私は今年も、閑羅瀬(しずらせ)と川ヶ渡(かわかど)という
2つの地区からなる閑川(しずかわ)組に参加させてもらいました。


昨年は、川ヶ渡からスタートしましたが、
今年は閑羅瀬が「元」なので閑羅瀬からスタートです。



恵那市ふるさと活性化協力隊のブログ-nakayama1
太鼓をトラックに積んで、閑羅瀬に出発です。



恵那市ふるさと活性化協力隊のブログ-nakayama2
この日は秋晴れ、青空と大きなノボリ。
う~ん、日本の秋祭り晴れ



恵那市ふるさと活性化協力隊のブログ-nakayama3
色紙で作った「花」を太鼓の上に飾り、準備完了。



いよいよ祭りの始まりです。


まず、太鼓の始まりの合図である「寄せ」という曲を叩きます。
太鼓が始まるから寄っといで~という曲だそうです。


そして、「宮入り」という曲を叩きながら、お宮へと歩い入ります。
お宮に太鼓を奉納してから、「直会(なおらい)」をいただきます。


直会は、神霊が食べたご馳走を神事に参加した者たちが頂くというもの。
それによって、神霊に近づき、神霊の力を分けてもらう、

という意味があるようです。


何曲か叩き、「神納め」という曲を叩いて終わります。
その後は、それぞれの地区の公会堂や神社の境内で、

用意して頂いたオードブルを頂きましたナイフとフォーク



一日2回もオードブルが!と思ったら、

その後の打ち上げでも残ったオードブル!!
もうお腹一杯ですショック!


明日はいよいよ中山神社での例大祭。
ワクワクニコニコ

10月13日土曜日。
結の炭家にて、里山体験イベント
「地元のお母さんとつくる栗きんとんづくり」を開催しました。

竈(かまど)で栗を茹で、炬燵でその中身をほじり出し、

コンロで火にかけ茶巾で絞り、囲炉裏で食べました。

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参加者さんは5名です。
うち一人は、みんなで竈を囲んで栗を茹でているときにやって来た、

結の炭家のある地域に住む、地元のお母さん。

戸口に立ち、少し申し訳なさそうに、
「モヤコニシテチョウダイ、イイ?」
と聞きます。

わたしは、聴き取れず、
「へっ??」
と聴き直してしまいました。
それでもまた同じ言葉。
意味がわからないまま、でもそのお母さんの遠慮がちな佇まいに、
「どーぞ、どーぞ~。」
と返したのでした。

栗きんとんを絞りながら、参加者の方が聞いてくれました。
「さっきのモヤコ?ってどういう意味ですか?」
するとお母さん、
「モヤコっていうのは、仲間に入れて ちょうだいって意味。」

それにはみんな驚きました。
「そんな言葉聞いたことなーい!」
講師役のお母さんも。

「えー、あんたほんとに串原のひと?
わたしらよぅ言ってたよ、もやこにしてーって。」
もう一人の講師役のお母さんは知っていたようです。

聞くと「もやこ」を知っていたお二方は、となり町から嫁いで来ていました。
この小さい地域でも、言葉は時代や人の流れで変化しているようです。

「もやこって、なんだか可愛いですね。」

この地域の方言は、ほのぼのと可愛いものがあります。
そういう良いなと思ったいろんな言葉を取り入れながら、自分の語彙にしていきたいと思いました。


○○○

さて、今回のイベントの前に "恵那における栗と栗きんとん" について、少し勉強しました。

ここでいう栗きんとんは、おせち料理の、粘り気のある餡に栗が入っているものでは無く、

恵那・中津川地域特産の、栗と砂糖だけで茶巾に絞った和菓子のものを指しています。

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↑お正月の栗きんとん。

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↑和菓子の栗きんとん。

明治のはじめに生まれたといわれる栗きんとん。

中津川、恵那に通る中山道を中心にした宿場町。

そこに集う文化人に振舞われるうち、品質が高くなっていったそうです。

そして今では恵那、中津川で、50軒を超えるお菓子屋さんがつくっています。
それを支えているのが栗農家さんです。

恵那、中津川地域で栗をつくっている農家さんは現在156軒。

それぞれにつくった栗は、JAを通すか、お菓子屋さんとの直接の契約で、

栗きんとんの原料として出荷されていきます。

「東美濃栗振興協議会」

というものがあり 栗の剪定を含む栽培法を指導したりなど、栗産地を守り、

技術を受け継いでゆく取り組みをしています。


9月の末。

栗について勉強するため、
恵那市長島町で栗農家を営み、先に書いた栗協議会の副会長であり、

恵那市栗栽培振興会長、指導剪定士でもある、森川哲幸さんの農園を訪ねました。

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熟すと自然にポロポロ落ちてくる栗を、専用ばさみで拾い上げる収穫作業。

体への負担は特になく、楽しい作業です。

森川さんの農園は65アール。
歩いて回るのに、ちょうどよい広さだそうです。

いろいろな栗を育てています。

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栗は接ぎ木で育ちます。
元の木ではなく、ついだ方の木の性質が残ります。
栗の受粉は異種間でしか行われず、列ごとに品種を変えて植えられた木の、

垂れ下がった雄花の花粉を風が運びます。

話を聞けば聞くほど、栗の性質は面白く、生物学的にとても興味深く感じました。

数多くあると思う東美農の栗農家ですが、

和菓子として消費される栗の量は1000t、対して生産量は150tと、まだまだ自給には足りていません。

ということで、恵那では、新規就農の栗農家さんを募集しています。
技術指導、契約栽培で、安心です。
農家を目指している方は、検討してみるとよいかもしれません。

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森川さんにお土産にいただいた栗は、香り豊かで本当に美味しかったです。

森川さん、ご協力ありがとうございました。

○○○

栗きんとんづくりの決め手は、茶巾絞りです。
ただ絞るだけでも、個性がでます。
それぞれに完成した栗きんとんを、お土産に詰めました。
できた栗きんとんを、囲炉裏でお茶と一緒に味見します。

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講師のお母さんに、手作りのお漬物を持ってきていただきました。
栗きんとんの甘みがひきたちます。

「このお茶、どこのお茶?」
お母さんが聞きます。
それは、串原に住むあるおばあちゃんが手で揉んでつくった手づくりのお茶でした。
「懐かしい味がする…。」

囲炉裏を囲んで、嬉しそうなお母さんの様子に、今回のイベントをやってよかったと思いました。
お母さんにとっての懐かしい暮らしが、私たちには新鮮で、

それを通して、みんなが同じように暖かい気持ちになれることが、

すごい事だと思いました。


イベント終了後、参加者さんから、さっそく栗きんとんをつくってみたという報告がありました。
栗と砂糖だけでできる栗きんとんですが、火加減が難しく、

3回目のリベンジでようやく美味しく出来ましたとの事でした。
よかった…。

栗きんとんを通して、自分の手でつくる喜びを、みなさん感じてくれたようです。
それは、主催者として、とても嬉しい事でした。

みなさんも、栗を拾ったら、ぜひ栗きんとんを作ってみて下さいね◎

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今年、串原の松本地区で、


オーナー田というのをやりました。



メンバーは5人。
みんな移住組です。




6月の苗植えから始まり、できる限り無農薬、


手での作業を目指しました。






…といっても、その実はほとんどほったらかし。


草抜きも、田の管理者である英勝さんの一声、


「そろそろやらな大変やぞー。」


それを聞いては、焦って田に向かう、という感じでした。




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そんなこんなでも、稲は育ってくれました。

そして、ついに収穫の日を迎えました。






大きなコメ農家さんでは、現在、自脱型コンバインといって、


その機械一台で、刈り取りから脱穀まで出来る機械を使って、


収穫しています。




オーナー田の面積は6畝(せ)です。


畝というのは、尺貫法による土地の面積の単位で、


1/10反、30坪、ほぼ1a(アール)、だそうです。






このくらいの広さなら、手で刈ろうではありませんか。




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とは言っても、やはり、手で刈るのは大変です。

「手でなんて刈っとれんぞ。」


という地元の玄人たち。





「とりあえず 今年はみんな初めての田んぼだし、


まずはこの地域の方のやり方をひととおり体験してみませんか。」





と言うのは、今年串原に念願のマイフォームを建てられた、


オーナー田のメンバーである戸田さんです。






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という事で、バインダーの登場です。

一畝づつ刈りとって、束にしてくれる優れものです。






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稲の束は、タイヤのキャタピラーになった運搬機で、

はざの設置してある、刈り取った後の、隣の田んぼに運びます。






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はざかけの上の部分には、束を横にして乗せます。

これで、雨が稲の切断面から吸収されてしまうのを防ぎます。




稲をはざにさかさまに掛ける理由があります。


それは、乾燥のためと、逆さにすることで、


茎に残った栄養を穂先に送るためだそうです。





にこつぁんにこつぁんにこつぁん




一週間後、はざかけをした稲から、穂をとる作業です。


営農組合さんの、自動脱穀機を持ってきていただきました。






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脱穀した後の藁は、束にして保存しておきます。


縄をなったり、ぞうりにしたり、いろいろな事に利用出来ます。





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そしてこちらは、足踏み式脱穀機。




はざかけから取った稲を、いくつか残しておいて、せっかくだからと、


昔ながらのやり方で脱穀しようということで、


結の炭家のご近所の、トマト農家さんと、ハム屋さんから借りてきました。




人力も、捨てたものではありません。


ペダルを踏むと、勢いよく刃のついたローラーが回り、


そこに稲の先端をあてると、


パラパラパラパラ・・・と、面白いように、籾が取れてゆきます。






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脱穀作業のあと、籾以外のごみをとり除きます。


にこつぁんにこつぁんにこつぁん




オーナー田の収穫高は、1,5俵でした。


一人当たり20㌔ほどの、米を受け取りました。




コメ作りは、うまくいくと、一畝あたり、一俵の収穫があるそうです。


わたしたちの田は、そう考えるととても少ない収穫量なのですが、


それでも、米を受け取ると、嬉しい。




お米さんが、無事に育ってくれたことが、ありがたく感じました。






田の作業をしながら見る風景は、言葉に言い表せない美しさがありました。


また来年も、田の中に立って、里山の四季を感じたいなぁ、


と思う秋の暮れなのでした。







とりsato葉っぱ