認知症って。 | 夕焼け空

夕焼け空

「もう帰るわ」
「どこに帰るん?」
「家に決まってるやん。はよ帰らんとお母ちゃんが心配しはる」「そっかぁ。ほんなら夕焼け見ながら一緒に帰りましょね♪」

「夕焼け空」はkorieが経験した「あたたくて面白い?介護のお話」です。

※お名前は全て仮名です。

「認知症」と聞くと

 

ご飯を食べたのに
「ご飯を食べさせてもらってない」

「ちょっと 洋子さん!何で 私にだけ晩ご飯ないの!?」と

お嫁さんに怒っている


ついそんなシーンを思い浮かべてしまうのですが

それはテレビ番組の影響!?でしょうか?

 

確かに わかりやすい例えで

認知症が進行するとそんなことも多々あるかと思います。

 

でも 実際には

「認知症」って何? と聞かれたら
単なる物忘れではなく

「脳の病気」とは言えるけど

人によって症状は様々で 

ちょっとやそっとでは説明できません。

本当に人それぞれなのです。

 

脳の損傷部分でも症状は全く違うし

何より

その方の性格やこれまでの生活が大きく関係しています。

 

認知症では 

ご飯を食べたのを忘れる というような

「短期記憶」がない というのが最も多いのですが

物忘れと違って 「記憶がない」ので

忘れたことを苦に思っていません。

(忘れたと思ってないので)

 

いろんなことが出来なくなっていても

「短期記憶」はしっかりある方もおられます。

 

よく介護の世界で

「その方に寄り添って」という言葉を用いますが

その方の状況や症状、希望に合わせて

「不安なく」「楽しみを持って」過ごして頂けるよう

お手伝いしています。
 

私は「楽しみを持って」というのが とても大切だと思っています。

 

大笑いでゲームをしていても

楽しく歌っていても

終わったらすぐに忘れてしまうのだけど

 

今 その時

笑ったり歌ったりして楽しむことが

とても大切なことだと

その信念は曲げないで 一緒に過ごしてきました。

楽しかった気持ちは どこかに残っているはず。。。

 

よく

親が自分(子供)のことを忘れてしまい
とてもショックだと お話を伺いますが

 

 

忘れてないので!

 

 

今 うまく思い出すことはできないけれど

ちゃんと覚えているので!

 

 

そう思います。

 

 

これには根拠があります。

ご両親は スタッフに 子どもさんのお話を

たくさんたくさんしてくれてますよ!

 

 

 

 

次回からは

 

認知症の方の「日常」や

「摩訶不思議な話」
「ええ感じにボケてる話」

( ↑ この言い方すみません)

「スタッフの珍奮闘記」などなどを

書いていきます。

 

 

  Korie♪