心学「忠告」

 

他人からの忠告、自分に当てはまるほど耳が痛くなる。

 

しかし、この忠告を聞きながら、頭の中は多少反論するので、

 

相手の言葉を全て受け入れるわけではない。

 

忠告は聴けば為になるが素直に受ける人間は少ない。

 

そして、口頭による忠告は全て相手が聞き入れない欠点を持つ。

 

最も効果のある忠告は文章である。

 

話す、聞くではその内容全ては残らない。

 

しかし、文章はいつまでも残る。

 

多少の文章に上手い下手はあっても、

 

話す上手い下手よりも効果はある。

 

文章は相手にとっても後日の反省材料になり、

 

改善方法も見出しやすい。

 

それと忠告する人間も文章にすることによって、

 

自分が伝えるべきことを再度確認してまとめられる。

 

忠告は人間関係で大事な絆、それを無形の会話ではなく、

 

有形の文章にすることで互いの成長につながる。

 

忠告の「忠」は「忠しい」つまり「真心」の意味。

 

相手に真心を以って告げること。

 

まずは自分自身が相手を思いやる「仁」という真心を持ち、

 

それを正しく告げる、それが「道理の徳」の修養になる。

 

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  言葉は消えるが文章は残る  心の学問 仁徳学問所