心学「人の所為にしない」
仁は人を思いやる心。
ゆえに自分の過失を人や社会の所為にしない。
特に自分の都合で人の所為にした場合、
もしそれを知ったならば、良い気持ちはしないはず。
当然、自分自身も誰かの過失責任にされたら、憤慨するはず。
自分がされて嫌なことは人にしないのが、
仁の実践である恕(じょ)の心。
自分の過失は言い訳や人の所為にせず、
素直に詫びて自省の心を持ち、
自分自身を苦しめないようにする。
人の所為にすれば、自分の責任は心に残り、
それが後に自分を苦しめる負担材料になる。
それが分かれば、自分をもっと労り、
過失を人の所為にしない仁の心を持つことができる。
***************************
自分の心が自分の人生と人格を創る 仁徳学問所