心学「五常講」二宮金次郎

 

お金の貸し借りの旋回の過程で、

 

「仁」の心を以ってそれぞれの分度を守り、

 

多少余裕のある人から困っている人に、

 

お金を推譲し借りた方は、「義」の心をもって正しく返済し、

 

「礼」の心を持って恩に報いるために冥加金を差し出すなど、

 

心を配って人に接し、「智」の心をもって借りた金を運転し、

 

「信」の心を持って約束を守る、

 

すなわち「仁義礼智信」の「人倫五常の道」を

 

守ろうというのである。

 

二宮金次郎が考えた画期的な救済事業である。

 

この五常講によって大勢の農民が助かり、

 

農民独自の扶助事業が生まれ、後まで続いたと言う。

 

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儒学を修めた偉人たち  仁徳学問所