心学「面倒なことは先にする」論語
仁者は難(かた)きを先にして獲(う)るを後にす。
仁と謂う可(べ)し。
孔子が説いた上記の文、
百年後の孟子がこれを引用し「先憂後楽」「先義後利」を書いた。
仁徳を積んだ人間は難しいことを先にして、
利益を得ることを後にする意味ではあるが、普段の生活でも、
面倒なことや煩わしいことを後回しにする人間の方が多い。
この面倒がより面倒になり、初めより厄介になることが多い。
現代人でも言える心理である。
また、先に人として大事な信義を守り、
後に自分の利益を考えることも含んでいる。
人生哲学の生活版とも言える文である。
新札記念「論語と算盤」渋沢栄一公
儒学教育復興100年計画 仁徳学問所