新札記念「論語と算盤」利他 渋沢栄一公
利に放(よ)りて行えば、怨み多し。
昔から自利を優先する人間に誠の利益は残らず、
周囲の人間や世間からの批判や恨みを買うことが多い。
論語はその真理を伝え、まずは利他を優先することと教えている。
自分の過去や周囲を観て感じることがあるはず。
世間では人間関係でこの利に対しての優先順位を観て、
人徳並びに人格や信用を判断する。
自分の性格にこのような感情はあるか否かを自己に問う。
現代経営の神様といわれる「稲盛和夫」氏は、
経営の基本は「利他」であることを常に言っておられた。
商いや経営は利益を出して当たり前のこと、
それが論語の「己れが達すると思うならば、人を達せよ」、
「自分が成功したければ、まずは人を成功させよ」の教え。
儒学教育復興100年計画 仁徳学問所