心学「先人の知恵」
昔の人間だから方法が古いのではなく、その当時に考え抜いた先人の知恵がある。
古来、聖賢や先人から学べと言われているが、それぞれに生きた時代は違えども、
人間としての辛苦は同じである。
まだ、現代の方が情報量も多く、通信の進化もあり、相談し易い時代になっている。
また、未来の世代も同じように考えるだろう。
百年後に今の時代を考えれば古いと思うかもしれない。
自分の悩みや迷いはいつの時代の人間でも同じに思ったはず。
それらを乗り越えて来た先人の知恵を学ぶことで心の栄養となる。
自分より遥かに苦難の道を歩いて来た偉人たちも数多くいたはず。
自分が経験できなかった荒波を先人たちが乗り越えている。
それらの考え方や思想を大いに学ぶべきであろう。
それが自分自身の修養になり、人格と人徳を上げる学問となる。
ただ、本人たちはすでに他界している訳だから、
その先人たちが記載されている書物を紐解き、自分の人生に当てはめてみること。
全ては参考にならないかもしれないが、自分一人で考えているより、
多くのことを学べるはずである。