仁徳学問所「儒学講座」論語 

 

恕(じょ)「おのれほっせざるところ 人にほどこすなかれ」 論語  

夫子ふうしの道は、忠恕ちゅうじょのみ」論語

 

仁の実践であり、人間関係の基本。

この仁が和の心を生む。恕(じょ)「自分がされて嫌なことは 人にしてはならない」人の道として当然のことである。

 

恕を教える教育がなくなり、人の嫌がることを平気で行う言動が多くなった。

いたずら程度が悪質な「いじめ」「意地悪」になり、

命に関わる刑事問題まで起きている。

 

幼少年期や青年期、そして今や壮年期まで恕の心は欠け始めている。

特に幼少年期と青年期に心の教育が欠け、社会的問題までなっている。

教育水準が高い日本で、心の教育に関しては水準が低いのだろうか。

 

幼少年期に恕の教育を増やすのは家庭教育と学校教育ではあるが、

それを教える大人たちがまず恕を知らない。

 

恕の教えは2500年続いているが、この教えも人間の欲には負けている。

世の中に争いや差別もなくすのは、心の教育と実践継続であろう。

 

孔子が諭した恕は永遠に人間関係の基本として続くだろう。

 

儒学教育復興100年計画 仁徳学問所・仁学書院