人を貶す(けな)人間は決して裕福にはなれない。
貶すとは貝偏に乏しい(とぼ)と書く。
人を貶せば貶すほど、心と金銭が乏しくなる。
また、人を平気で貶す人間は、
逆に自分が貶されると、激怒する。
これは恕(じょ)の心に欠けている為である。
恕とは「己の欲せざるところ 人に施すなかれ」、
「自分がされて嫌なことは 人にしてはならない」意味。
人を貶せば貶すほど、周囲の人間はその人間を貶す。
自分では気がつかない悪評が広がる為に、
人は離れ、人間関係も薄くなり、似たような人間が集まる。
当然、人間関係が薄い為に、金銭なども寄って来ない。
人を貶すことは自分にとって何も利はない。
和国 仁徳学問所 心の学問「儒学・心学・仁学」