仁の学問「心学」根の大役
樹木の開花は一年の内わずかな期間のみ。
その花々を人間は楽しむ。
一年の長い月日、花々を支えている根や茎枝、
人間が知らない場所で花を活かしている。
特に根は休むことなく樹木を育て、不満も言わない。
人間で言えば心臓である。
樹木を観る時、一声その樹木の根に感謝をしてあげれば、
根もやりがいがあるだろう。
自分を最期まで活かしてくれる心臓や内臓に日々感謝の心を。
また、その動きは血流や気流に因って支えられる。
心だけではなく、沈黙の立役者が大勢いる。
本当の感謝とはその観えない身体の臓に捧げるもの。
実にありがたい存在である、これが有難いの真意。
和国 仁徳学問所 心の学問「儒学・心学・仁学」