仁の学問「心学」仁の人
いつも物静かで、余計な言動を慎む、常に質素倹約の生活をして、
無駄な金銭を使わず、人助けも厭わない。
恨みや妬みもなく、人から雑言言われても、ただ聞き流す。
派手な生活をすることなく、常に清貧の生活に甘んじている。
人を差別することもなく、争うこともなく、身分も気にしない。
でも、何もしないわけではなく、人一倍努力を怠らない。
失敗しても嘆くことなく、次の成功に目指し、自省を心掛ける。
為すべきことを成して、自分の本分を知り、分相応を知る。
楽しいことは喜び、悲しいことは慎む。
このようなことは理想と決めることなく、
ひたすら自分の道を歩む人間こそ、本当の幸福を得られる。
しかし、それは当たり前と思うので、本人は幸福とは思わない。
まさに天地自然の道理に則した人生と人格である。
和国 仁徳学問所 心の学問「儒学・心学・仁学」