仁の学問「心学」貶す

 

人の喜びや楽しみ、人の成功や幸福を貶す人間。

 

人を貶す心は誰しもである。(貶す けなす)

 

しかし、貶すことを言動した時点で、

 

心の底に根を生やし、次の芽を出し始める。

 

特に貶すことは自分自身の心と金銭を乏しくすることになる。

 

貶の貝は金銭、乏は乏しい(とぼしい)貧しいと同じ。

 

人を貶すことは自分の心を貧乏にすることで、

 

何一つ良いことはないし、人からも嫌われる。

 

人を貶すことは自分が優位に立ったと勘違いするが、

 

逆に劣等感を顕にすることである。(あらわ)

 

仁徳を修めた人間は人を貶すことや妬み僻みも口にしない。

 

それゆえに人間関係もいつも円滑で嫌われることもない。

 

何事も謙虚で余計な言動は避ける。

 

決して難しい修行ではなく、日々心に働き掛けることである。

 

和国 京都 仁徳学問所