儒学「心の学問」

 

日本に於ける思想や学問は2500年前に中国で興った儒学が聖徳太子期に導入され、現在まで至っているが、戦後、儒学という言葉を聞くことが無くなった。

 

しかし、その心は現代の日本人に道徳として残って、行儀の良い日本人、義理の厚い日本人として国内外から好評を得ている。

 

特に徳川家康が儒学教育に力を入れて、幕府の学問として昌平黌として図られた。また、各藩にも学問所として、藩校を建て、武士教育にも力を入れた。

 

江戸時代は世界に類を見ない日本は教育大国であった。江戸期には儒学者「中江藤樹」(日本陽明学の祖)と言われる人物が登場。戦前まで大きな影響を与えた。

 

中江藤樹曰く「四書五経の心を鑑として自分の心を正し、常に心で思い実践する学問が心学」である。心学に励むことで心は聖賢の位まで辿りつくことができ、常に心は仁徳を修めることができるので聖学ともいう」藤樹曰く「明徳を明らかにして仁義を行う」それを学ぶことを心学ともいう。

 

いつの時代も教育は必要であり、正しい教育によって正しい社会が創られる。もう一度見直したい教育の原点である儒学を。「仁・義・礼・智・信」の五徳が中心の学問である。

 

正しい教育に危険性はなく、教育を利用する人間の心に危険性があるので、教育の是非を履き違えないように。

 

京都 仁徳学問所