心学「利と義」        

 

義は「守るべきことは守る」を意味する。約束したことは実行すること。守るべきことを守らないのが不義。

 

不義の人間ほど「口も上手い」。初め好感は持てるが、徐々に内面が観えて来る。そのような人間は知人友人から交流を避けられ、自分自身に義や利が届かなくなる。

 

調子が良い分「好感」を持てるが、その後、徐々に本心が観え、周囲の人間は離れて行く。結局、自分自身に利が廻らなくなる。

 

財産や商才以前にこの「義」を守ることに専念すべきである。義の深浅は自分の社会に与える信用度でもある。「守るべきことは守る」「果たすべきことは果たす」義という徳を蔑ろにしてはいけない。

 

古来「先義後利」という言葉がある。「義を重んじれば後に利が回ってくる」と云う意味になる。まずは守るべき約束を守り、相手を思いやる心があれば、自分の利に協力してくれる。

 

自分を優先すれば、他人は協力しなくなるのが世の常です。利を重んじる前に義を重んじることが成功のコツ。