心学「馬鹿にする」 

 

人のことを馬鹿にする癖の人間がいます。何かにつけて相手を馬鹿にして、相手をこけ下す。言われた人間は相手に悪の感情を持ち、近づくことを出来るだけ避けます。

 

人を馬鹿にする人間は、心の奥深くに劣等感を持ち、他人の足を引っ張ります。足を引っ張る為には、自分は常に下の存在にいなければなりません。下にいなければ足を引くことが出来ません。足を引っ張るとは徳の低さを意味します。

 

人を馬鹿にする人間は常に自分を強く見せようとします。そして、普段から人を馬鹿にする技と言葉を身に付ける努力をします。

 

心の中は馬鹿にする「悪徳」だらけです。自分を大きく見せることは「自と大」の「臭」になります。心が臭い人間に人は近づいて来ません。

 

悪口を平気で言う人間に友人は少なく、その友人たちも同じ臭さを持ちます。同じような悪癖を持った人間が集まり、お互いを慰め合い、劣等感を埋めようとします。

 

自分の劣等感が増すのは、人を馬鹿にする、人の悪口を言う、人を誹謗中傷する、人を妬む、人を僻む、このような悪心が原因です。

 

人を馬鹿にするような言動を避け、悪心にならないよう常に修養の心を忘れないようにしましょう。余計な言動は自分自身の徳を下げるだけです。