仁学「礼儀」

 

家庭教育で最も重んじるのは親子の「礼儀」であろう。親が礼儀の見本を示し、子供はその親の礼儀を学び、自ら実践を行う。子供は一人で礼儀を覚えることはない。誰かが教えてこそ、礼儀を学ぶことができる。

 

もし、子供が礼儀を学ぶ機会がなければ、礼儀を知らない人間として育ち、社会に出てから子供自身困ることが多い。

 

子供の教育は親の責任、子供が将来恥をかかない為にも親は子供に礼儀仁徳を教えなければならない。子供の相は親の人格であり、親自身の心と子供に対する教育が観える。

 

親は子供が歩く人生の道を教え、迷うことなく、悩むことなく、正しく生きることを教え、誰に会っても礼儀を忘れず、人の悪口を言わず、人をいじめることなく、全ての人を思いやり、慈しみ、敬い、愛する心を教え、子供は親を大事にする「孝」の心を忘れずに生きる。

 

その相は家庭にて親が教える努めであろう。現代の学校は勉強する場所、心の教育は家庭、子供に教えてこそ、親自身の心が成長し、人徳が積まれる。それを「家庭の教学」と云う。

 

それが難しい、自分にはできないと思う心が、心の成長を妨げる。まずは子供を思う気持ちがあるならば、多くの書物を読み、参考になる箇所を子供に読み聞かせよう。