心学「力の分配」

 

自分自身を動かすには相当の力を要する。特に心の力が必要である。人間、何かを取り組む時、初めに力が入り過ぎ、後半から失速する人間が多い。

 

立ち上げの時、希望は溢れ、力は入り易いが、その奮発力も薄れ、心の力が弱くなる。全力疾走よりも初めは五分以下の力で始め、後半に残りの力を分配する。

 

人生や仕事の計画で躓くのは「力の分配」違いである。自分自身の力量と資質を見極め、それに合った効率の良い分配、特に後半時に力を入れるように計画を組む。

 

頭で考えずにその計画を「書く」ようにすること。頭で考えてもすぐに消える為、できる限り文字や数値にすることが大事。

 

運動競技を見てもわかる通り、失速は後半に起こり易い、前半は気張らず、後半に力が入るよう心に余裕を持つ。

 

人生は坂道が多く、常に上り下りの連続。自分の力量は多めに見ず少なめに見た方が良い。力は八分を以って全力するくらいなら、残りの二分が後で役に立つようになる。それを七分三分、六分四分と減らしていけば更に良い効果が観られる。