仁学「占い」

 

易学、故事に「当たるも八卦」の言葉がある。占いは陰陽に基づくものである為に何事も半々であることを言っている。

 

占いを信じれば占いの効果はあり、占いが当たったことになる。しかし、占いを信じなければ占いは外れたことになる。

 

自分に都合の悪い占いは信じない。自分に都合の良い占いは信じる。これでは占いの判断は自分の都合に因るものになる。

 

占いの前に過去の自分を観れば先の自分が観えるはず。突然、光り輝く未来はあり得ない。過去の延長線上に自分の人生はある。

 

ただ、輝く未来を望むならば、今の自分自身を改善しなければならない。

 

過去の欠点や悪癖を直し、学問を修め、多くの人を思いやる仁の心を持ち、全ての人を敬い、慈しみ、愛することである。

 

この仁徳の心が明るい未来を創る。

 

占いを観て、納得するのも良いが自分の心が自分の人生を創っていることを踏まえて、占いの意見を参考にすれば良い。

 

本来、占いは一人ひとり全て異なり、それぞれの生き方がある。統計学的占いもあれば、個人別の占いもある。同じ占い部門でも、占い師によって異なる。

 

しかし、自分が歩んで来た過去と自分の心において同じ人間は一人もいない。真実の未来が観える唯一の占いは「心相」である。

 

自分の心が過去の相、現在の相、未来の相を創る。過去を観れば未来も観える。