仁学「悪を憎む」
世の中には違法な行為や命に関わる悪事を平気で行う人間もいる。これに関しては法的な処罰を受けるが、心の中に生じた自分自身の悪を正すことは少ない。
社会的な悪事は正す法的機関はあるが、自分自身の悪事を裁き正す機関は自分の心しかない。
まず、自分の心から発した悪を自分が憎み、自分自身を戒め、自分自身を改善させなければならない。
自分が自分の悪を憎み、心から同じような悪を出さないことを心掛ける。自分が自分の悪を憎み、悪事に走ることがなければ、心の中に悩みや迷いが浮いて来ない。
自分自身を正す修養は自分の仁徳を引き上げることになる。
また自分の悪と同じような人間が居たら、その助言は自分の経験を通して言える。
これも人の為になりながら、自分自身の修養になる。