心学「心を打たれ強くする 消える」
過去にあった思い出に「腹が立つこと」「悲しいこと」
「辛いこと」「憎いこと」「悔しいこと」など多々ある。
今でも引きずっていることもあるはず。
しかし、その大半は記憶の彼方に消えている。
記憶は完全に消えることはないが奥深く沈み込み、
浮かんで来ることは稀である。
消えるものにしがみつくことは苦しみの原点である。
しがみつくことは一種の努力になる。
消える雪を両手で抱えて必死に叫んでいると同じ。
しかし、人間はその「執着」を持ち、
「執着」によって喜怒哀楽の感情を創る。
今、苦しいこと、悲しいこと、腹立たしいこと、情けないこと、
これらの感情はやがて消えていくのがほとんど。
それから、その感情にしがみつく「執着」が始まる。