心学「小を重んじる」

 

何事も「小」から始まる。数字の「一」から始まるように、天地自然の道理に従い「小」から始まり、「大」に変化していく。

 

善悪もこの「小」から始まり、そのまま維持すれば「大」に向かって成長する。

 

小悪や小善もここから始まり、大悪や大善に成長していく。悪の思いを止めない限り悪は育ち、他人や社会に迷惑を掛けるような大悪になる。

 

善を思い続ければ、やがて他人や社会が喜ぶ大善となる。

 

善悪の「小」を蔑ろにすれば、「大」にはなるが、善の場合、問題はないが悪に関しては要注意である。

 

「小」の内に悪の思いを消す必要がある。

 

小さい内なら消し易いが、大きくなれば面倒になる。

 

何事も「小」を重んじることである。

 

この小が心の種であり、天地自然の万法に従い育つように仕組まれている。

 

人間の心も植物と同じで心と云う大地で思いと云う種を育てるようになっている。