心学「人を立てる」

 

人を立てる人間は「仁」の心を持つ。人を潰す人間は「不仁」の心を持つ。仁とは人を思いやる心、人を敬い愛する心。自分自身より他人を優先に重んじる心を持つ。

 

優先された人間はそれに「義」を感じて、互いの「信」が生まれる。

 

人を潰す人間は「仁」の心に欠ける為に、他人より自分自身を優先にして、他人を蔑ろにする。潰された人間はその人間を恨み、「義」も感じず、「信」が生まれることはない。

 

自分を大事に思うならば、まずは他人を大事に思い、自分より他人を立て、自分を後に廻す。それによって人間的信頼が生まれ、多くの人々が集まる。

 

これが天地自然の道理である。自分を大きく育て、心を深くしてくれるのは周囲の人間である。

 

その周囲の人間を蔑ろにしては、自分の成長は有り得ない。成長がなければ、成功も幸福も遠い。成功や幸福への近道は「人を立てる」ことにある。

 

他人から自分も立てられたら快いはずである。