心学「謙虚」

 

学問を志す人間は心が円やかであり、言動は常に謙虚である。学問は自分自身の人徳を高め、心を安定させ、悩みや迷いを軽減することができる。

 

学問を嫌う人間、学問を蔑ろにする人間は、自分自身の人徳を高めることがない為に、心に角があり、対人関係にも支障を来す。

 

確かに学問は心の負担と思われているが、学問を志して、実践している人間は、反対に負担を感じることなく、心が円やかになっている。

 

人間関係も角のある人間よりは円やかな人間が好まれ、信頼や信用度も異なる。どちらが心の負担になるかと云えば、学問を避ける人間の方がより負担を感じているはず。

 

学問は自分自身の人徳を高める「天地自然の道理」であり、決して難しい専門知識ではない。しかし、修めるまで多少の時間を要するが、自分が学ぶ速度に合わせて実践すれば良い。

 

学問の基本は聖賢や偉人の書を嗜み、少しでも自分ができる範囲で実践すること。学問も階段と同じで一歩、一段ずつ歩けば良い。それが「心を高める」ことになる。

 

如何なる人間も心の階段は一歩ずつ歩いて少しでも高いところを目指しているのです。