心学「蒔く」

 

種を蒔かない畑に行っても、作物は収穫出来ない。

 

それは子供でもわかること。

 

しかし、心に種を蒔かずに、収穫を望む人間も少なくない。

 

そのような人間ほど失敗や不幸を社会や環境の所為にする。

 

畑に蒔かない種は実らない、心に蒔かない種も実らない。

 

しかし、成功の種もあれば、失敗の種もある。

 

成功にも失敗にも種があり、

 

過去にその種を蒔いたことで芽が出て、花が咲き、実を結ぶ。

 

成功の種、失敗の種を蒔くのは自分の心。

 

何を蒔くのかは、自分の意識、無意識の心。

 

特に気がつかない内に蒔いている「不幸の種」「失敗の種」を、

 

普段から自分自身を観て、取り除く必要がある。

 

大地も心も天地自然の万法に従っている。

 

*仁徳学問所・心学道場「恕庵」・京都 和の国