心学「思い出す」
恨みを思い出す、怒りを思い出す。
思い出すことは「考える努力」である。
努力は正負双方にあり、
頑張るだけが努力ではなく、
頑張らないのも努力である。
座禅は動かない努力、
無念無想、余計なことを考えない努力。
身体運動は動く努力になる。
恨みや怒りは時と共に薄れいくが、
思い出すたびに同じ質量に戻る。
無意識の中で思い出す努力をしている。
心を辛くするのも、自分自身の心。
思い出さない努力は修養することによって、
心の悩みや迷いが軽減していく。