心学「千客万来」

 

千人の客が来て多くの万物を与えてくれる。一人のお客様から十の得がある。全て自分の店に都合が良いばかりではなく、買う人、買わない人もあるだろう。

 

しかし、買わない理由も次の商いにとって参考になる。千人のお客様から一人十の知恵をいただけるならば、商いもより盛んになるだろう。

 

まず、お店に来ていただくことが基本、そして、全てが自分の都合通りには購入しないと云うこと。そこに商いの知恵が生まれる。

 

これと同じように自分の人生にも「千客万来」がある。何か大きい目標があった場合、大勢の方から協力や助言が必要になる。心を開いて受け取るならば、全ては自分の都合通りには行かないことを知るようになる。

 

その助言には苦言もあるだろうし、辛口の協力もあるだろう。でも、それらが自分にとって栄養の言動になる。

 

心の千客万来は甘言、苦言の双方があり、どちらも必要である。自分自身を伸ばそうと思う人間は「千客万来」如何なる人間も受け入れる「道理の徳」を修めること。

 

「一人の客に十の得があり、得は徳になり得る。」