心学「道理の徳」       

 

道徳とは「道理に則した徳の行い」である。道理とは天理でもある。「天理」とは宗教ではなく、「天行の理」を意味する。太陽は東から昇り、西に沈む。昼もあれば夜もある。地球は太陽を廻っている。ごく当たり前の動きであり、これらは人間の知恵や科学を以ってしても変えることはできない。

 

理は真の深い意味。道は天行や天命である。道理は「天が為すべき理」であろう。道徳は作為的ではなく、天地自然の万法に従った素直な心の行いである。道徳に無理や無駄はなく、全てが天地自然の万法に従順である。

 

道徳は作為的に思う人が多いが、本来は「人として生まれ、人が人として為すべき自然の心身」ではないだろうか。

 

道徳があってこそ、宗教や政治経済、教育、人間関係が成り立つ。道徳なき政治や経済、宗教、教育は人間社会を崩壊させる。