心学「素」 

 

素とは「元」「無地」「白」など多くの意味を成す。

 

素質、素行、元素、要素、素養、素人など漢字も多い。

 

素とは「元のその一」最も初めになる。

 

素は「糸が白い状態」でもある。

 

そこから他の色に染められ展開していく。

 

白と云う色は「色にして色にあらず」の存在。

 

人間の衣服も「白」から始まり、「白」に終わる。

 

心も白から始まり、白に戻っていく。

 

生きている間に多くの色彩に染まるだろう。

 

しかし、人生の最期には「心」も「衣」も白にならなければならない。

 

心の白を考える時も必要。

 

自分が染まるべきでない色に染まっていることもある。

 

人生の色は多彩ではあるが、最期は「素」に戻る。

 

心学道場「恕庵」いつも素に戻れる心の勇気を持つ