心学「結果」 

 

結果には善悪、成功失敗、幸不幸などの区別はない。普段、結果と言えば達成を意味することが多いが、未達成でも結果になる。善い結果、悪い結果、成功失敗も結果、幸不幸も結果になる。過去に蒔いた心の種が果実を結んだことが「結果」となる。

 

心の中で思ったこと、思い続けたことが善悪関係なしに育ち、花を咲かせ、やがて果実も結ぶ、まさに天地自然の万法である。

 

中途半端も結果になる。途中離脱も結果になる。心で思い、心で決めたことは現実となり、結果として評価される。結果の良し悪しは社会や環境も影響するが、ほとんどは自分自身の心にある。

 

人生で良い結果を出そうと思うならば、まず普段の心に良い種を蒔くことである。心に良い種を蒔かずして、良い果実を結ぶことはない。あれば偶然の産物である。

 

人間の心も天地自然の万法に従い動いている。それに合わせた従順な心が善悪の結果を産む。過去を振り返り、これまでの自分が産んで来た結果の「心を書く」修養をして、これから先、何を志すのかを考えることが、自分の未来を創る。

 

結果は天から降っては来ない。自分自身の心から産まれて来るもの。今と云う現実も過去の心が創っている。未来の自分は今の心が創る。

 

*心学道場「恕庵」思い続けることが現実となる