心学「仁愛」

 

人、それぞれ生き方は異なり、老若男女、貧富、学歴、職業、年収など多くの人生がある。比較や差別することなく、それぞれの人々は自分なりに生きて、世間の荒波を乗り越えている。全ての人を思いやり愛する心を「仁愛」と云う。

 

仁愛の心があれば、多くの人を認め、生き方も肯定し、批判や批難をすることなく、悪口や陰口も言わず、人の欠点を探すこともなく、人から多くのことを学び、自省の心を持つ。このような人生を歩みたいと思う人が多いはず。

 

しかし、それを理想論と言って否定する人間も少なくはない。確かに理想論かもしれないが、そこに「理」を想う心があるので決して空想や架空の話ではない。教育の根本基盤はまさにこの理想を教え、それに導くことである。

 

それでもその道は高く険しい。教育は平坦な道ではない。青少年を正しい道に導き、成人、壮年、老年になっても仁徳を積めない人たちも導く。

 

教育とは生涯を通して成し得るものであり、青少年期だけのものではない。最期を迎えるまでの一生学問と生涯教育である。学問は自分自身の仁徳を高め、心を大きくし、心の迷いや悩みを軽減すること。その学問を説くのが本来の教育である。

 

*仁徳学問所 仁愛は人間関係の基本徳目