心学「頭で整理する」

 

人間、多くの考え事、悩み、迷い、不安、怒り、恨みなどがあり、いつも頭の中はその感情や考えでいっぱいのはず。冷蔵庫に食品を整理整頓せず、詰め込んでしまえば、どこに何があるか分かり難い。同じ食品を再度買ったり、必要な時になかったり、効率の悪い保管になることが多い。では、効率の良い保管とは。

 

冷蔵庫にある食品を図式化すること。それを冷蔵庫に貼り付け、使ったものから消去すれば良い。一目瞭然で無駄も防げる。

 

頭の考えや感情も同じこと。ただ、頭の中で書いても整理し難い。考えるべきことを考えずにして、考えなくとも良い感情に苦しむ。頭の中は整理し難いのと、まとめて書くこともできない。心学の実践である「心を書く」ことが効率良く、自分を観ることができる。

 

頭の考えや感情を面倒臭がらずに書く修養を続ければ、自分自身の心が綺麗に整理整頓できる。仁徳の修養を邪魔にするのは「心に沸く面倒臭さ」である。面倒は後回しすればするほど、面倒の質量が増え、臭さも広がる。

 

*心学道場「恕庵」 面倒は広がる