心学「噂」
噂話が好きな人間は多い。
いつの時代も人の噂は絶えない。
しかし、過去を観れば、噂話で幸福になった人、
金持ちになった人の話はない。
それどころか、噂好きな人間はいつの間にか消えている。
そこに心の原点である「仁・義・礼・智・信」五徳が欠け、
周囲の人が去っていくからである。
他人の噂はやがて自分の噂になると思うから、
離れようとする。
心学の実践である「余計なことを言わない」を心掛け、
人の噂や悪口などは慎む。
自分の言葉は自分自身の心である。
心学で何度も書いたり言ったりするのは、
心の大地が枯れてしまわないように、水を与えると同じ。