心学「出世」
出世すればするほど、自分の心を修めなければならない。
修徳の心がない人間が出世すると、
他人を蔑み、言葉も荒くなり、謙虚な心も欠ける。
出世するには人一倍の努力と好機が必要。
それは自分一人の力ではなく、「天地人」のお陰である。
天の時という好機、地と環境の利、そして人の和である。
「俺が」「私が」と云う強い気持ちがあると、
他人を低く見てしまう場合がある。
出世は自分自身が遜る必要性を教えてくれる。
出世はうれしいもの。
出世した人間はそこから人間としての修徳が始まる。
それを忘れなければ、更なる出世が望める。
もし、欠けたら天罰によって落とされる。
天地自然の万法「天地人」を忘れていけない。
*仁徳学問所 天地人を心掛ける