心学「評価」

       

自分自身への評価。人間、誰しも自分の評価は気になるもの。しかし、気にはなるがそれを自省し、人格や人徳を修める人間は少ない。自分の評価とは自分が思っている内の六から七割である。中には思い上がる人間もおり、自分の評価を過大化する。

 

現在の評価は過去の心から創られている。急に評価が上がるわけではない。過去に蒔いた心の種が現実化しているのが「今」である。未来の評価は今の心から始まる。別に評価を気にする必要はないが、悪いより良いに決まっている。

 

それは自分自身に集まる人が異なるからである。自分一人では生きられない、誰かのお世話や誰かに役立って、互いに活かし生かされている。評価を上げる為の言動ではなく、自分自身の仁徳を積んで、人から好かれるのが良い。

 

仁は人を思いやる心、徳はそれを行う実践であり、世の中に迷惑を掛けることなく、社会や人の役に立つ心である。

 

社会や人に悪事を成さない限り、自分への評価は下がることがない。良いことをするよりも悪いことをしない自分創りが実践道徳の基本である。大いに「仁・義・礼・智・信」の五徳を学び、生活の中で実践し、嫌らわれない自分創りを心掛けよう。

 

*仁徳学問所 「仁・義・礼・智・信」を修める