心学「堅実」

 

心に蒔いた種を心で確実に育てる。これが堅実な修養である。日々、自分自身との対話によって心を堅くなに育てる。堅くなに実らせる為には、心の迷いや悩みを取り除く必要がある。

 

しかし、心の迷いや悩みを自分自身で追い掛けていることで更に迷い悩む。心が心の迷いや悩みを創り、自分自身を苦しませている。堅実の堅は心を強くして迷いを少なくすること。

その為には普段から自分の心に話し掛けて、自分の心に刻み付けることである。

 

数回の思いでは堅くにはならない。何度も心に刻み込むことによって、心の種が育ち、迷うことなく堅実に育つ。

 

迷いや悩みは心が不安の状態。迷いや悩みを思うほど、その迷いや悩みは揺れ動き、心の器を揺さぶる。揺さぶられた心の器から迷いや悩みが溢れ出る。

 

日々、心を観る修養に欠ける人間は、心の揺れが観えない、心の揺れを感じない、その為に堅実な心の動きが取れない。

 

動きが取れない為、更に迷いや悩みは大きくなる。心が観えない時には「心を書く」ことに専念する修養が良い。