心学「養病」

 

養生と云う言葉はよく聞くことはあるが、養病の言葉を聞くことは少ない。養病とは病気に罹った状態ではあるが、無理せず、治るまでじたばたしない、不治の病ならば、その病と共に生きることを意味している。

 

病気療養中は確かに厳しく辛い、その時点で辛さに巻き込まれるか、その病気を利用して自分の心身を強くしていくのかは、自分自身の心次第。

 

現実が変わらないとすれば、自分の心を変えれば良い。心を好転すれば、多くの救いが観えて来る。そのままならば、何の変化はない。それこそ病によって気も滅入って来る。これを病気と云う。

 

病は仕方のない場合もあるが、自分の「気」だけは病に罹ることのないように、養病することである。この養病によって健康を目指す知恵や工夫が生まれる。

 

人間、誰しも病に罹ることはある。しかし、病に気が滅入ることで本格的な病気になる人が多い。養病は病の気持ちを軽くしてくれる言葉と実践。今、病気で苦しんでいる人は心の養病を心掛けよう。心掛けは何の負担も要りません。常時、心に命ずるだけです。