夜中に読んでると背中がぞわぞわする恩田陸作品 | 肝っ玉かーちゃんになりたい。

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ざっくりまとめると、特殊能力を持つ子供達が成長し、
故郷へ戻ってきて、殺しあう話でした。
描写はなんともグロテスク。

故郷の描写が、なんとなく高野山を彷彿とさせる設定で、
不気味さが倍増。
お遍路さんが登場したりと、真言宗をモチーフにしており、
ボスがソクとなる、というのは即身成仏の事なんだろうなと想像がつきます。

読後感は背中がぞわぞわする怖さで、
深夜の布団に潜り込み、隣で寝ている子供のぬくもりを感じつつ寝ました。

それにしても、結局どうなったの?
すっきりしない点も多く、恩田さんらしい作品でした。