今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに 使ひけり。
名をば、せら吉となむいひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
怪しがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる
CPU、いとうつくしうてゐたり。


っつーわけで、この子をうちの嫁(Vista子)の嫗(をうな)に預けて養はすことにしました

題して
『NEC LaVie LL550HGをTurion64 X2に換装するよ~!』換装の前に。
まず、バックアップします。
よくよく考えたら、一年くらいバックアップ取ってなかったので丁度良かったです。
(とか言いつつ、結局はバックアップ中にエラーが起きてそっから怒涛のリカバリラビリンスに迷い込んだのは前回の記事の通りです)
そしてBIOSが最新版であることを確認してシャットダウン。
次に「CMOSクリアでBIOSを出荷時の状態にする。」と教わったのですが「これはメモリとか増設するときの鉄則。」ですと!?
うちの嫁(Vista子)が嫁入りして半年位の頃、自分でメモリ増設した時にはこんなことしなかった…(汗)
よくぞ今まで無事でいてくれたね~と、ひとしきり感涙にむせび入ったら、いよいよ作業に取り掛かります。
バッテリー外して、裏蓋を空けて、CPUクーラーとヒートシンク外します。
あけてびっくり、すっごいホコリの塊ができてました…(恥)

これだもの、お熱も出るわよね~
換装より何より先に、お掃除するべきだったかもしれません(滝汗)
で、次にジャンパピンを見つけてショートさせてCMOSクリアしたら、CPUのソケットのロックを外して(CPUの左側にある黒いネジを緩める)CPUを載せ換えました。
しかしこの子もお年頃になったら、やれ仏の御石の鉢を持ってこいの、龍の首の珠を取ってこいの、エルメスのキャッチャーミット(レフティー用)が欲しいのなどと、ありもしないものを欲しがるやもしれません。
そんな物欲まみれの汚い大人にならないように、
物欲熱を放射させるシリコングリスをぬりぬり。
(実際は知恵熱って感じがしますけど、ここは竹取物語の流れで無理やり押し切りたいので御容赦を)
マッチ棒の頭くらいのグリスを出して

均一に塗り広げる

これで「空きディスク領域が足らないから、もっと空きを増やしてよ!」なんて強欲なことも言わなくなるはず。
や、それは別問題か。
初めてなんで、こんな塗り方で合ってるのかわかんないけど、「均一に」を目指してやってみたっす。
後は、外したクーラー達のお掃除をして戻すだけ。
全工程にかかった時間は40分くらいでした。
さて、ドキドキしながら電源入れてみます。

おおお!!!BIOSはちゃんと認識したようです!
よかった!!!
システムの日付が出てるってことは、CMOSクリアは失敗したようですが…
結果オーライってことでお願いします。
(追記:マザーボードの電池外さなきゃいけないの忘れてました(汗)それでショートさせるって…素人はこれだから怖いですが、ショートのさせ方も間違ってたのかも。
何にしろ、無事で良かったと感涙に(以下略))
(追追記:LL550HGのマザーボードの電池は、本体を裏返して左下のカバーを開けるとみつかります。ジャンパピンが見つからなければ、その電池を外して5分ほど放置すればクリアできます。)
その後、この記事を書きながらコア温度を見てますけど、40℃前後で安定してます。
リカバリ前→60℃前後
リカバリ後→50℃前後
CPU換装後→40℃前後
この数日でVista子はすっかり生まれ変わりました。
負荷のかかることはまだしていませんが、Rhinoも楽に使えればいいなー。
というわけで、CPUに「なよ竹のちゅりおん姫」と名付けて、これから大事に育てます

月に帰りたいなんて言い出したら、泉に投げ込んでやります。
そんで、金のCPUと銀のCPUを(以下略)
めでたしめでたし


【謝辞】
今回の作業は以下のサイトを参考にさせていただいたきました。
記事はもちろん、コメントに寄せられた情報のおかげで大変助かりました。
ありがとうございます。
ジャンク便り:LaVie LL550/GD は デュアルコアCPU Turion64 X2に換装できるか?
http://junkletter.seesaa.net/article/58451393.htmlそして
Special Thanks to ロビン "Hank" フッド
うちの子を気遣って、色々ご助言くださってありがとうございました。
この
仕返しは、近いうちに必ずさせてもらいます

ありがとう!!