丸い玉子も切り様で四角 モノも言い様で角が立つは、私の言葉が足らなかった為に誤解を招くことが多々あり、またお師匠からも
「あの様な書き方だと説明不足ですね」とのご指摘を頂いた為追記致します。
◆バフのこと
バフとは、金属を磨く為の道具です。
Rhinocerosのことやジュエリーのことを御存じない方が件の記事を読まれて
「Rhinocerosには「バフ」というコマンドがあるのかな?」
と思われたようですが、それはひとえに私の説明不足の所為です。
大変失礼致しました。
◆「角なんかバフかければ削れちゃう」の真意
これは、ジュエリーのモデリングにRhinocerosを使っている方、或いはこれから使いたいと思ってる方向けのお話です。
以前の講習の時に、以下のようなお話をお師匠から伺いました。
「Rhinoでモデリングしたデータをジュエリーにするには、WAX切削、光造形、インクジェット造形などの造形機で型を作り、次にキャスト(鋳造)します。
それで一応の形にはなりますが、ジュエリーという商品にするには、磨かなければいけません。
その磨きの段階で、データではカッチリとした角は取れてしまいますし、特に指輪の指に当たる部分などは、指なじみが良くなるように職人さんが角を丸めてくれます。
ですから、造形する為のデータは、わざわざ角を丸めなくてもいいんですよ。」
以上のようなお話の一部だけを抜き出して記事にしたことは、いろいろな誤解を招く元になったと思います。
だったら、ジュエリーを作る上では、角を丸めるためのコマンド「フィレット」を覚えなくてもいいのか?という話にまでなってしまいそうですが、そんなことはありません。
例えば、データをお客様に見ていただく時、Webで商品の画像としてレンダリングデータを使いたい時、できるだけ仕上がりに近い状態を見て欲しいと思ったら。
以下の画像のどちらが、よりよいと思われるでしょう?


相変わらずレンダリングの勉強が進んでおりませんので環境マッピングを使用しておりますが(汗)
下のエッジをフィレットした画像の方がより自然に見えるのではないかと思います。
という訳で
「角なんかバフかければ削れちゃうので、造形用のデータはエッジをフィレットしなくてもいいけれど、レンダリングデータはフィレットした方が見栄えがいいですよ。」
ということを、改めて加筆致します。