昨日の続きですねん。
まず、預かったままモックエンジンに取り付けて計測したんです。
意外と低すぎて……………( ̄ー ̄)
ノーマルのNSR50より低い……………( ̄ー ̄)
ピストンをトップに持ってきたらシリンダー上面から約1.5mmの所で止まりました。
実は、キタコもそうですが、うちで使ってるKXのピストンもボアアップ時にシリンダーを約1mm削るんです。
要はキタコやKXのピストンはNSRのノーマルよりコンプレッションハイトが低いんです。
これは簡単に言うとシリンダー上面を削る事で、ポート加工しなくても各ポートタイミングが早くなると言うメリットがありますねん。
このシリンダーは削られてないので、1.5mm下がってたんです。
多分ボアアップキットではなく、ピストンだけ買ってご自身でボアアップしたんでしょうね。
ボアアップキットのシリンダーは初めからシリンダーのハイトを合わせてると思います(`・ω・´)
通常ならピストンはシリンダートップから0.5mmほど下がった所に来るんですけどね……………( ̄ー ̄)
それに追加でベースGKとヘッドGKを入れてたのでコンプレッションが低かったんでしょうね。
で、ヘッド加工を始めたんですが……………
このヘッドは面研をやってました。
しかも写真で分かるように、斜めに面研やっとんねん……………(^_^;)
まあ旋盤に取り付ける前にわかってたんですけどね……………(^_^;)
取り付けるまえに、ナットの当たり面の厚みを測ったら前側と後ろ側で、0.5mm違ったんです。
正常なヘッドなら4か所とも同じ数値ですから……………( ̄ー ̄)
で、お客さんから指定があったので、コンプレッションを9.0kgf/cm²に合わせて製作致しました。
追加でヘッドGKを1枚頼まれたんです。
お客さんのガタガタなヘッドGKは金切りハサミで自作したらしいんですが、そんなもん正確に中心に来るわけあらへんし、真円に切れるわけあらへんやんか……………(=_=)
でも、私のような神業職人かやると完璧に中心に来ますし真円に切れますねん……………(-。-)y-~
右側が私が加工したGKなんです。
と、言うのは勿論嘘ですよ(^-^)
機械加工で製作しとります。
この金切りハサミはスクーターのGKを作るのに使ってるやつで、NSRはよく頼まれるので、専用治具を作って機械加工で製作しとります。
価格はヘッド加工が ¥17,000
ヘッドGKが ¥2,200です。
ヒデハルエンジニアリング