さて、S50…………( ̄ー ̄)
 
 
切り刻んだNSR50のクランクケースなんですが、30年以上前に計測用に制作したケースなんです( ̄ー ̄)
 
 
先日も書きましたが、50ccのまま排気量を上げずに速くするのは至難の業なんです。
 
 
当時も苦労に苦労を重ねて速くしたのを覚えてます( ̄ー ̄)
 
各部を削ることで一次圧縮が下がるんですが、50ccの場合それがかなり影響します。
 
特にHONDAのNSR50やMBX系のエンジンはYAMAHAのTZMやRZのエンジンより元々一次圧縮が低いので、エンジン特性がもっさりしてるんです。

ボアアップエンジンはボアアップしたことで一次圧縮が上がるので、さほど神経質にはなりません。
 
 
写真のクランクシャフトは当時使用してたのと同じものなんですが、一次圧縮を上げるのと軽量化のためにクランクを削ってアルミのリングをはめ込んだものなんです。

 ただ、テスト段階で軽量化はやる必要もありませんでした。

 
今回のエンジンもダイレクトポートやリードバルブの入る部分の切削で一次圧縮がかなり低くなるので、元通りの一次圧縮以上に上げる必要がありますやん…………( ̄ー ̄)
 
でっかい穴あけてますから(^_^;)

正直、クランクウェブにリングを巻いても足りませんし、ウェブ内側にスクーター用でよく見かける樹脂を使って埋めたタイプのクランクなんかを使わないと元通りの一次圧縮にはなりませんねん…………(^_^;)
 
 
でも、ノーマルクランクに樹脂製のパーツを取り付けるなんて外れたらどえらい事になりますやろ( ̄ー ̄)
 
 
ちゅーことで、簡単に出来て確実に安全な方法…………
 

クランクケースを金属パテで埋める事に…………( ̄ー ̄)

急遽お客さんにケースを送ってきてくれと( ̄ー ̄)✌
 
 
で、どこをどれだけ埋めるかの確認のためにこの古いケースを引っ張り出してきたんです(`・ω・´)✌
 
ちょうどこの辺りの空間はあまり影響を及ぼさない部分なので、ここを金属パテで盛ることに(`・ω・´)

オイル穴が埋まらないようにピンを差し込みます。

適当に盛って後で整形しますねん( ̄ー ̄)

ボアアップしてくれたらこんなに苦労せんでも速く出来るのに…………(=_=)
 

ヒデハルエンジニアリング