でけた………………………………( ̄ー ̄)✌
 
NCRのフロントハンガー完成( ̄ー ̄)

今回は後半真面目な話なので是非最後まで読んで頂きたい( ̄ー ̄)
 
 
位置決めまで、モックエンジンを載せたままで、フロントハンガー治具を取り付けたらあとはエンジンは不要…………( ̄ー ̄)

完成が早いでしょ?(`・ω・´)
 
フロントハンガーは作り置きしてますねん(`・ω・´)

で、フレームに合わせて少し削って合せるだけなので、早いんですわ(^_^;)

溶接前にプラスチックハンマーで、出来上がったハンガーを打ち込みます。

この状態でガタつく様では治具から外すと縮むんです。

 
あとはフレーム治具を後ろから前から…………( ̄ー ̄)
 
 
違った、左右に倒して真上から溶接して完成ですねん(^-^)

 
溶接ビードが綺麗に焼け色ついてますやろ(^-^)

 
スチールフレームですが、酸化皮膜はついておりません( ̄ー ̄)✌


よく言いますやん…………

参加することに意義があると…………( ̄ー ̄)

 
でも…………
 
酸化することに意義はないっ( ̄^ ̄)✌
 
 
 
★★★さて、普段ならここで終わりですが、年末と言うことで…………

ここからは真面目な話です。

今年、知り合いの若いライダーが海外のレースで命を落としました。
訃報を聞いた時にどれだけ驚いたことか。

つい先日も鈴鹿サーキットで大型車のレースでも亡くなられてます。

どちらも多重事故で亡くなられたそうです。
 
レースは危険なスポーツです。

それ以前にバイクは危険な乗り物ですよね?


常日頃ふざけた投稿を載せてる私ですが、原付の車体にハイパワーなエンジンを搭載したり、レーサーの車体を加工してるわけです。

どちらも150㎞/hを簡単に超えるマシンを製作してるんです。
レーサーに関しては普通に200㎞/h超えます。
 
原付の車体に関してはかなり無理をしてエンジンを搭載してますので、これでもかと言う位に頑丈に精密に製作してるんです。
モトクロッサーの250や450のハイパワーなエンジンを搭載するからです。

何にも代えがたい大切な大切な人の命を乗せるマシンを製作してるから。
 
私が製作したフレームが折れたらと思うと全く手は抜けません。
手を抜くどころか有り余る強度で製作してるんです。

もしフレームが破損し転倒して後続に当たって…………
もし街中でフレームが破損して歩行者を巻き込んだら…………
 
責任の重さは言わずともわかるでしょ?
一生償っても償いきれない事になります。
 
これからお見せする写真は他の加工ショップで加工された車体なんです。

★決して他社を批判してる訳ではありませんので、誤解なく。

まず今回手掛けたNCRと同じNCRやCRF搭載です。

これが他社のスイングアーム貫通式の搭載なんです。

元々つながってるスイングアームをこんなにカットして大丈夫なんでしょうか?
おまけに既にスイングアームピボットの右側パイプが内側に入っているので、シャフトは叩かないと入りませんでした。

スイングアームピボットとフロントのエンジンマウントが平行になってませんよね?

次はスーパースクーターのアルミフレームです。
この車両はシートレール制作とリアサスの取り付けでそのショップに依頼した車両なんですが、車両をショップに引き取りに行った帰りにヒデハルに持ち込まれた車両なんです。

写真の部分にシートレールが取付けられる部分なんです。
元々ここには取り付け部分が無く、新たに取り付け部分を作ってるんですが
通常最低でも8〜10mm程度の厚みが必要な部分に5mmのアルミをつかってます。

同じ車体で、リアサスの取付け部分もこの薄さ。
ここはリアサスですからかなりの力が加わる場所なので、RS125でも最低12mm以上の板厚なんですが、6mm。

どちらも間違いなく折れます。

次はハイパーミニで有名だったショップのハイパーミニなんです。

NSR50のフレームにCRF250Rエンジンを搭載してます。
フロントハンガーはNSR50のノーマルなんです。
確実に折れます。

当然スイングアームも貫通式。

スイングアームピボットの裏側も全く補強されてません。
このショップの車両は同じハイパーミニを3台もやり替えております。

こちらはNX4 RS125のアルミフレームにXR100を125にボアアップしたエンジンを搭載したいわゆるオープン車両なんです。
言わずとも完全に割れてます。

間違いなく強度不足。

しかも左右とも割れてます。
エンジンが落ちる寸前だったんです。

岡山国際サーキット本コースを走行してたマシンなんです。

もしこれが本コースで取れてたらと思うとゾッとしませんか?

最後はTZ125にYZ85エンジンのS8です。
これを製作したのは関東のショップなんですが、今までの中で一番名前の知れたショップなんです。

まずなんですか?このフロントハンガー。

TZのノーマルを途中でカットして加工してます。
まるで素人が作ったとしか思えません。

で、スイングアームピボットにはクラックがはいってました。
このクラックはTZのフレームが弱いからではありません。
通常このタイプのクラックはTZもRSもピボットシャフト付近に起こるんですが、この上の穴はエンジンマウントの穴なんです。

このクラックの原因は下のお粗末なリアのエンジンマウントプレートとフロントハンガーが原因なんです。
向かって右側のプレートは厚みが8mmしかないんです。

フロント側は、これがラバーマウントなんですかね?
見た感じこのやり方では締め込んでも左右に動きます。
これが原因でエンジンが左右に揺れてピボットにクラックが入ったんだと思います。

こちらはヒデハルで作り直したマウントプレートなんです。
プレートの厚みも左右15mmで当然厚いですが、もう一度上の写真と見比べて下さい。
プレートどうしの幅を広げてるんです。

他社のはエンジンをプレートで直接挟んで、フレームとの隙間をカラーで繋げてますが、私のはエンジン間にカラーを入れてプレート幅を広げてフレームに直接当ててるんです。
こうすることで振動を軽減できるんですよ。



ヒデハルにはこんな車両ばかりが入ってくるんです。
しかも皆さん遠方の方ばかりです。

おまけに全てのショップがこのお粗末さでヒデハルより高額でした。

スクーター以外はそれなりに知れたショップばかりなんですが、これに大切な大切な人の命が乗って走ってるんですよ。
 
このショップたちは何を考えて車両を作ってるんでしょうね。

また、依頼する側も完成後に見てわからないんでしょうか?

 
 
長くなりましたが、今年1年働けた事をお客さんに感謝しております。
 
 
皆さん良いお年を…………
 
 
0.1millimeter accuracy
ヒデハルエンジニアリング