静かやん?…………(=_=)
 
 
実はね、困ったお客さんばっかりですねん(=_=)
 
 
ホイールの付替えを頼まれましてん( ̄ー ̄)
 
 
VF1000RにCBR400のホイールを着けたいと(=_=)

 
みんな簡単に出来ると思てますやろ?…………(=_=)
 
VF1000Rはごっつい古いバイクですやろ( ̄ー ̄)
 
フロントフォークがクイックリリースタイプなんですわ(^_^;)

一見カッコいいやん…………( ̄ー ̄)
 
 
これが厄介なんです( ̄ー ̄)
 
フロントホイールの固定って2種類あるんです。

まず街乗りに多いのはフォークにシャフトを通してアクスルをナットで固定するタイプ( ̄ー ̄)
 
も一つはレーサーやレーサーレプリカ、大型車に多い、アクスルをナットで固定して、なおかつフォーク先端に割が入っててそれをボルトで固定するタイプ( ̄ー ̄)

勿論後者のほうが強度は圧倒的( ̄ー ̄)
 
なので、レーサーはすべてこの固定方法です。
 
 
このVF1000Rは特殊で、アクスルでフォークを挟み込んでないんです。

しかもこのクイックリリース部分のカムだけでシャフト固定してるんです。

めちゃくちゃ強度は弱いんです。

で、それはいいんですが、CBR400の方は通常のアクスルでフォークを挟み込んでるタイプなので、ホイールの左右にカラーが入ってますねん( ̄ー ̄)
 
左側はカラー兼スピードメーターギヤですわ(`・ω・´)
 
対してVF1000Rはカラーはないんです(^_^;)

で、カラーが無いとホイールが左右に動きそうですが、動きませんねん。

アクスルシャフトが分割になってて、シャフトにはボルトの頭もナットも切られてません。

で、困るのが、CBR400のホイールは当然カラーを入れないと左右に動きますやろ( ̄ー ̄)
 
そのカラーがクイックリリースのカム部分に当たるんですよ(๑・᷄ὢ・᷅๑)

シャフトからクイックリリースの出っ張りまで2mm無いんです(`・ω・´)

通常こんなホイールカラーってベアリングやフォークの内側に接触する部分は結構分厚いでしょ?
 
 
最低でも3mm以上は接触してないと駄目なんです( ̄ー ̄)
 
 
で、仕方なく右側のクイックリリース部分を少し削ったんです( ̄ー ̄)

 
まあ、何とか着いたんですが、問題は左側のスピードメーターギヤ…………(๑・᷄ὢ・᷅๑)
 
写真で分かるようにCBR400のほうが一回りデカいんです( ̄ー ̄)

ガッツリ当たるんですよ(๑・᷄ὢ・᷅๑)

で、常連さんにスピードメーターは諦めてくれと( ̄ー ̄)
 
 
どないかしてくれと…………(=_=)

勿論VF1000Rのはアクスルの穴の大きさが違うので絶対つきませんわ(^_^;)
 
 
で、何度も何度も取付けて…………
 
あっ、ギヤのボックスも限界まで削ったらひょっとして着くかも…………(^_^;)

カムのピン部分を削るとまずいので、ギアボックスの方を削りましてん( ̄ー ̄)

 
で、強度に支障が出ない程度までカム部分を削って取付け出来たんです( ̄ー ̄)
 
元々ナットがないので、ナットも作っております(^-^)

 
悪いことは言わへん…………(=_=)
 
 
VF1000Rなんかノーマルで乗っとき…………(=_=)
 
 で、まだ続きかありますねん( ̄ー ̄)



許されへんかったんやぁぁぁぁぁっ(;>д<;;)
 
 
どうしても許されへんかったんや(;>д<;;)
 
嫁の浮気が…………(=_=)
 
 
ホイールのセンターを出したら以外にもCBR400のがほぼピッタリやったんです。

右側のカラーをつくって、左側はスピードメーターギヤですやろ( ̄ー ̄)
 
ギヤボックスを削り終えて取り付けたら…………
 
おっ…………(⊙︎ω⊙︎)
 
ぴったりやん…………(⊙︎ω⊙︎)
 
 
で、よく見るとギヤボックスとフォークの間に0.5mm隙間がありましてん(๑・᷄ὢ・᷅๑)

0.5mmやで0.5mm…………(๑・᷄ὢ・᷅๑)
 
 
締め代やん?…………(๑・᷄ὢ・᷅๑)
 
 
スイングアームなら平気なんですが、フロントフォークやん( ̄ー ̄)
 
で、心のなかでいつものように悪魔が囁きよんねん(=_=)
 
(悪魔) このまま行っとこ( ̄ー ̄)👿
 
 
客はネジの締め代やと思いよるで……………( ̄ー ̄)👿
 
 
なっ、このまま行っとこ…………( ̄^ ̄)👿
 
 
それか、右側のカラーを0.5mm伸ばそ( ̄^ ̄)👿
 
 
でもね、右側のカラー伸ばしたらキャリパーの取り付けでわかりますやん?(๑・᷄ὢ・᷅๑)
 
かと言って、こんな狭い場所に毎回毎回0.5mmのシムなんか一般の人には入れるの大変でしょ?(,,• ₃ •,,)
 
 
で、悩み抜いた末に0.5mmのシムをギヤボックスの当たり面に溶接してあげることにしたんです(^-^)



内面を見たら薄いシムの段が見えますやろ?

市販のシムは使いにくいので、SKD11の丸棒を1mmにスライスして、溶接後に0.5mm削り落としたんです(^-^)
 
これなら外れることもありませんから(`・ω・´)
 
出来るだけメンテナンスが楽に出来るように考えてあげるのも製作者の仕事ですわ(^-^)✌
 
 
0.5mmはさすがに許されへんかった😭
 
 
因みに、嫁の浮気は許しましたけどね(=_=)✌
 
 
0.1millimeer accuracy
ヒデハルエンジニアリング