フレームもチャンバーも出来上がり、あとはスイングアームの補強とラジエター加工で完成なんです(`・ω・´)
ちょん切って作り替えたフレーム部分が痛々しい(,,• ₃ •,,)


今日はスイングアームの補強をやることに(^-^)

アホほど弱いこのNSR50のスイングアーム。
ノーマルでは酷いハイサイドで転倒するだけで曲がってしまうんですよ(^_^;)

皆さんは曲がっていたとして気づいてないんです(^_^;)

補強でお預かりするほとんどが歪んでますねぇ(`・ω・´)


たかが原付のスイングアームの加工でもこんな頑丈な治具を使います(`・ω・´)
もう35年以上前に金型屋さんで製作して頂いた治具なんですよ。

元々大型バイクの加工ばかりだったので、かなり頑丈に製作したんです(`・ω・´)
ちょこちょこパーツは作り替えてますが未だ健在です(^-^)
この治具で200㎏ほどあるので、方向を変えるのが大変です(;`ω´;;;;) 

皆さん、わざわざ方向変えやんでもと思ってはるでしょ?( ̄^ ̄)
これは溶接の基本に忠実だからですわ( ̄^ ̄)
溶接は基本地面に対して垂直に行う物なんです(`・ω・´)
勿論例外もありますけどね(`・ω・´)

特にアルミフレームは可能な限り真上から溶接しますよ(`・ω・´)

腰もげそう(;`ω´;;;;) 

このベースの板が重いんですわ(^_^;)

初期のベースの板も60㎜の厚みだったんですが、7年前にTスロットが便利なので現在のベース板に替えたんです(^-^)

これはマシニングのサブテーブルで、中古で16万で買ったんです(^_^;)

これだけで160㎏あるんです(^_^;)

ここからはちょっと細かいお話しになります(^_^;)

私が常に掲げている0.1millimeter accuracyとは、0.1㎜の精度って意味なんですが、実際にフレームでもスイングアームでも精度は0.5㎜以内でおさめております(`・ω・´)
他のフレームメーカーでもこの数値はまず出せないはずです。

言うのは簡単ですが、実際そのへんの加工屋では天地がひっくり返っても不可能です( ̄^ ̄)

いつも言いますが、私は私生活はめちゃくちゃ適当なんですが、仕事に関してはちょっと異常なぐらいきっちり屋さんなんです。

下のボルトなんですが、このスイングアーム治具に使っているボルトなんです(`・ω・´)
一番下がバイクのアクスルシャフトで上二本は治具用のシャフトなんです(^-^)

これ、わざわざ作ってますねん(`・ω・´)

何でって?(`・ω・´)

この純正のアクスルシャフト、呼びは12㎜のボルトですが実際は11.8~9㎜です。

この治具のシャフトは12.0㎜なんです。

このわずかな差でも見過ごすと0.5㎜以下の精度では作れなくなります。
勿論治具側の各部の穴も12.0㎜のリーマで仕上げてますので、シャフトが錆びるだけでも貫通しなくなってしまうんですよ(^_^;)
実際に貫通させるときもプラハンで軽く叩きながら入れるんです(^_^;)

まあこれでも結構きっちり屋なんやと分かって頂けると思いますが、下のスイングアームのアジャスト部分ですね(`・ω・´)
この長穴は12.3㎜なんです(`・ω・´)

皆さんこう思ってませんか?(`・ω・´)

じゃあ0.3㎜ずれるだけやんって(`・ω・´)

いやいや、アクスルシャフトを使ったら貫通したとしてもそれ以上にになりますし、さらにスイングアームが歪んでた場合、左側が上に、右側が下になったら貫通したとしてもうちのこの精密な治具でも最大で1.0㎜近くずれることになるんです(`・ω・´)

精密でない治具ならもっとずれたまま製作することになるんです。

★実際1.0㎜左右がちがっても何も変わりませんし誰もわかりませんねん(^_^;)
簡単に言うと1㎜と言ってもスイングアームの幅約200㎜に対しての数値なのでタイヤの半径(12インチ)が250㎜㎜なのでタイヤがどちらかに3㎜程度倒れるだけですわ(`・ω・´)

見てもわからんし、乗っても絶対わかりません( ̄^ ̄)
新車でも元からそれぐらいの歪みはあるものなんです。

しかし、市販レーサーになるとそれが0.5㎜以下なんです( ̄^ ̄)

だからヒデハルでもレーサーに近い数値に拘るんです( ̄^ ̄)


話しを戻して………(`・ω・´)

スイングアームの穴がガバガバなので、このアジャスト部分の中にこんな物をほりこんでますねん(^_^;)
これ、縦も幅もピチピチに作ってますので、少しでもスイングアームアジャスト部分が痛んでると全く入らないんです(^_^;)

これ、実は熱処理してますねん(`・ω・´)

たまにアジャスト部分が締めすぎて凹んでるやつがあるでしょ?
これをほりこんだら直るんですよ(`・ω・´)

一石二鳥でしょ?(^_^;)

これを入れることで0.3㎜のガタも0.1ぐらいになるんです(^-^)

ほとんどのスイングアームは貫通しませんねん(^_^;)

それをパンダジャッキで片側を持ち上げて無理矢理ほりこむんです( ̄^ ̄)

ほりこんだらこっちのもんじゃぁ( `Д´メ)

なんて冗談ですが、無理矢理入れたまま補強を入れると歪みが直るんですよ(^_^;)

ちなみに女の子に無理矢理ほりこんだりはしませんよ(`・ω・´)

優しく優しく………(,,• ₃ •,,)

とにかく言うのはほんま簡単にどこの加工屋でとほざきますね(=_=)

でも、本当に精度を出すには並大抵ではないんです(=_=)

ここまでやってる加工屋が日本に何軒あるんやろう?( ̄^ ̄)

私の知ってる限りでは2~3軒で、原付レベルの加工屋はありえません(-。-)y-~

大型車両の加工屋さんなら治具自体は頑丈な治具を使われてる加工屋さんは結構沢山おられます(`・ω・´)
オオニシヒートマジックさんも精密で頑丈な治具を使われてますね(^-^)

治具を見ればわかります。
うちの治具でも厚みが非常に分厚いのと、全ての板が研磨仕上げを使ってる事( ̄^ ̄)
つまり手作業では作れないと言うことなんです。
皆さんの知ってる加工屋もこんな治具が置いてますか?(-。-)y-~

持っていたら凄いんではありませんよ( ̄^ ̄)
持っているのが当たり前(-。-)y-~


さて、スタンドフックの取り付け口とチェーンの巻き込み防止の取り付け口もこの補強部分に取り付けます(^-^)

おっと、勿論旧型スイングアームはベアリング化も終わっから治具に固定します。

ゴムブッシュを抜いてから錆びを落とした状態です(^-^)

こちらがベアリングを打ち込み後です(`・ω・´)
塗装が剥げてるのは補強のためですよ(-。-)y-~

スイングアームの補強は後期なら、¥25,000(税別)です。

前期も同じですが、ベアリングを打ち込むなら別途必要になりますよ(`・ω・´)

ノーマルではお話しにならない弱さですが、補強を入れたらそのへんのアルミスイングアームより強度は確実に上がります( ̄^ ̄)✌️

0.1millimeter accuracy
ヒデハルエンジニアリング